例えば「桜は春ごとに新しい」と定義したら、どんな意味なのかを書き加えていく。
たった10文字かそこらの定義が、原稿用紙10枚120枚にもなります。
まずはパッと定義した後になぜそう定義したか、その理由を、順を追って説明します。
パッと断言してみて、断言した理由を説明する。
文章になっていくのです。
あるマスコミの入社試験で、「男女同権について論ぜよ」という課題が出たことがあります。
試験を終えた学生に反応を聞いてみると、男性も女性も第一声は「まいった、まいった」でした。
まいった理由を聞いてみると、理由は真二つに分かれていました。
男性の場合、「男女同権の問題なんてあまり考えたことがないから、書きづらかった」。
女性の場合は「書くことが多すぎてまとめるのが大変だった」そうです。
だいぶ改善されてきたとはいえ、まだまだ日本は男性社会です。
男は男というだけでいばって生きていられます。
だから男は男女同権などということについて考える機会も少ない。
女性は逆に腹が立つことが多すぎて、考えがまとまりにくい。
納得しながら、私は女性に「書くことが多い場合、問題を3つ程度に絞って書く」ことをアドバイスしました。
書きたいことが多い場合は、問題から少し距離を置いて社会を見つめ直す客観性が求められます。
書くことがない場合、書けない場合は、なぜ書くことがないのか、なぜ書けないのかを考えてみます。
男女同権について書けと言われて書けなかったのなら、なぜ自分にその問題が書けなかったのかを書く。
ここから出発して、今の日本は依然として男社会であり、自分は男であるからだ、と展開するとかなりの文章が書けるでしょう。
「なぜ」を考え続けることで、考えが進んでいきます。
「汝書くことがなければ、なぜ書けないかを書け」という言い方があるぐらいです。
心に染みるラブレターは、「好き」という言葉を使わずに、客観的なことを書き連ねながら「好きだ」ということが伝わってくる文章です。
新聞記者も、悲しい記事を「悲しい」ということばを使わずに書くのが理想的です。
おかしくて笑ってしまった記事でも、ことばで「おかしい」とは表現しない。
けれども読んだ人におかしきが伝わる。
「桜がきれいだった」ことを伝えたいとき、「きれい」という言葉だけは、石にかじりついてでも使うべきではないと思います。
横浜市の税理士には魅力的な人物が揃っています。こだわりが詰まった横浜市 税理士です。


